ドラマ「カルテット」気になる3曲にまつわる謎考察とネタバレあらすじ

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出典:【公式】火曜ドラマ『カルテット』

ドラマ「カルテット」は2017年1月から3月に放送された、”ビターチョコレートのような”大人のヒューマンラブサスペンスです。

松たか子さん、松田龍平さん、高橋一生さん、満島ひかりさんの4人が、カルテット(弦楽四重奏)ドーナッツホールを結成するところからストーリーがはじまります。

それぞれの抱える秘密や嘘が1話ごとに明かされていくサスペンス仕立てと、4人の個性と独特の言葉のやり取りで忘れられない作品となりました。

2021年に放送された、脚本:坂元裕二さん、主演:松たか子のドラマ「大豆田とわ子と三人のもと夫」を観て、「カルテット」を思い出した人も多いのではないでしょうか。

こちらではドラマ「カルテット」で演奏された気になる3曲の解説と、曲にまつわる謎考察、ネタバレあらすじを紹介します。

この記事を読めば「カルテット」を観てみたくなることでしょう。

ドラマ「カルテット」ネタバレあらすじ

出典: 【公式】火曜ドラマ『カルテット』

 

「カルテット」は、「東京ラブストーリー」「最高の離婚」「大豆田とわ子と三人の元夫」など、多くの大ヒットドラマを手がけた脚本家・坂元裕二さんの最高傑作と評判の高いヒューマンラブサスペンスです。

ここからはネタバレを含みますので、まだ観ていないひとは気をつけてくださいね。

第1幕(第1話から第5話)

出典: 【公式】火曜ドラマ『カルテット』

第1ヴァイオリンの巻真紀(松たか子)、第2ヴァイオリンの別府司(松田龍平)、チェロの世吹すずめ(満島ひかり)、ヴィオラの家森諭高(高橋一生)の4人は、プロになる夢に破れたアマチュア弦楽奏者。

東京のカラオケボックスで「偶然」出会い「カルテット ドーナッツホール」を結成し、軽井沢で共同生活をしながら活動をはじめます。

別府は祖父が偉大な指揮者で音楽一家の落ちこぼれで、実は真紀に10年以上片思いしていて、カラオケボックスで声をかけました。

すずめは子供の頃「魔法少女すずめちゃん」として父親の詐欺に加担させられたことで、辛い幼少期を過ごし、大人になってからもその影響を受けて来た背景が。真紀の義母(もたいまさこ)から真紀のことを探るように依頼されてカラオケボックスで声をかけました。

家森は元妻・茶馬子(高橋メアリージュン)との間に子供がいて、音楽を捨てて定職に就いてよりを戻すことを考えますが、茶馬子に断られカルテットに残ります。夫のことで真紀を強請ろうとカラオケボックスで声をかけました。

それぞれの秘密とカラオケボックでの「偶然」の出会いの謎が判明し、いよいよ真紀の夫が失踪していることが明かされます。

義母は息子が妻の真紀に殺されたのではないかと疑い、すずめにスパイをさせていたのでした。

第2幕(第6話から第10話)

出典: 【公式】火曜ドラマ『カルテット』

1年で持ち金を使い果たした真紀の夫・巻幹夫(宮藤官九郎)が、コンビニ強盗を起こして軽井沢に現れます

「彼と家族になりたかった」真紀と「いつまでも恋人同士のようにいたかった」幹夫ふたりの結婚生活に対する気持ちがどうすれ違って行き、失踪に至ったのかが真紀と幹夫それぞれの視点から語られ謎が解けるのでした。

ふたりは離婚届を出して幹夫は警察に自首し、真紀は旧姓・早乙女真紀になり軽井沢での生活に戻ります。

別府に片思いしているすずめは、自分の気持ちを封印し別府と真紀をくっつけようとがんばり、そんなすずめに片思いしながら見守り励ます家森。家森→すずめ→別府→真紀の片思いの連鎖が切ないです。

平和な日常が一転、真紀が過去に他人の戸籍を買っていた「ニセ早乙女真紀」であることが判明し逮捕され、同時に義父殺しの疑いが浮上「疑惑の美人ヴァイオリニスト」としてマスコミに騒がれてしまいます

一年後…執行猶予がついた真紀はひっそりと一人で東京で暮らしていましたが、ヴァイオリンを預かったままだったすずめたちが真紀のことを迎えに行き、カルテットに戻ってくることに。

真紀のスキャンダルで活動停止状態だったカルテット ドーナッツホールは、「ニセ早乙女真紀」の話題性を使って、満員の大きなホールで演奏し夢を叶えるのでした

ドラマ「カルテット」作中で演奏されている曲の中から厳選3曲を解説

出典:  【公式】火曜ドラマ『カルテット』

ここからは、ドラマ「カルテット」の作中でカルテットドーナッツホールが演奏した曲の中から、厳選した3曲を解説します。

ドラマ「カルテット」には、ここで紹介する曲以外にも「モルダウ(わが祖国より)」「White Love 」(SPEED)「アヴェ・マリア「フレール・ジャック」「カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲」などの曲が、印象的に使われています。

①「序曲」(ドラゴンクエストより)は記念すべき初演奏曲

出典: 【公式】火曜ドラマ『カルテット』

ドラクエの「序曲」は第1話でのカルテット ドーナッツホールの記念すべき初仕事、ショッピングモール内の広場で演奏されました。

ここでノリノリで聴いていた中学生男子たちが、最終回のコンサートにも来ていて場を盛り上げていたのも要チェック。

大ホールでのコンサートでは、1曲目のシリアスな「死と乙女」から一転しての「ドラクエ」で、「一貫性のないレパートリー」のカルテット ドーナッツホールらしさを一気に炸裂させています。

弦楽四重奏=カルテットというと、硬いクラシックの曲を演奏するのかと想像していたところ、まさかの「ドラクエ」という意外性に心を掴まれたひとも多いのではないでしょうか。

②Music For A Found Harmoniumはドラマのポイントになる曲

出典: 【公式】火曜ドラマ『カルテット』

Music For A Found Harmoniumはアイルランド民謡で、つい手拍子を叩き踊りたくなってしまうリズミカルな楽曲です。

コスプレで当て弾きの悔しい仕事をさせられた後に路上で演奏して盛り上がったり、幹夫と別れた真紀が軽井沢に戻ってきた夜に、真紀が夫への想いを吹っ切るように弾いていました

そして、事件を起こした真紀を連れ戻しに来たメンバーたちが真紀さんをおびき出す」ために、団地の公園で奏でるのもMusic For A Found Harmonium

真紀はこの曲を耳にして家から駆け出て派手に転びながら、カルテット ドーナッツホールのメンバーの元へと走ります。真紀とカルテットのメンバーたちとの再会…楽しい曲なのにジーンと来てしまう感動的なシーンです

③「死と乙女」からこぼれた謎を考察

出典: 【公式】火曜ドラマ『カルテット』

「ニセ早乙女真紀」「疑惑の美人ヴァイオリニスト」というスキャンダルを利用して開催した、満員の大きなホールでのコンサート。

義父を殺した疑惑を持たれていた真紀が、1曲目として選んだのがシューベルト作曲の「死と乙女」でした

「死と乙女」は病におかされた乙女と死神の対話を詩にした歌曲が元になっている、シリアスで重厚な弦楽四重奏曲で、詩には死は、恐ろしい苦痛ではなく、永遠の安息」と書かれています。

すずめから選曲のわけを聞かれた真紀は「こぼれたのかな…内緒ね」と、鏡越しにすずめに意味深な視線。「自分が義父を殺した」とほのめかしたとしか考えられません。

松たか子さんの魔性な表情に、このドラマにおける真のサスペンスが感じられます。

第9話で逮捕されるまで真紀はカルテットのメンバーに嘘をついていました。

最終話で真実を「こぼす」ことで、真紀はカルテットに「嘘のない自分でいられる場所」をみつけたことを意味しています。

「死と乙女」がはじまると4人の真剣で緊張感の張り詰めた音がホールに響き、最後の音が鳴り終わってもなかなか拍手は起こりませんでした。

この演奏が素晴らしかったため、冷やかしで来た観客は興を削がれて席を立ち帰って行き、「(彼らの音楽が)届いた」ひと達だけであたたかい雰囲気のコンサートを楽しみ、真紀たちは夢を叶えます。

ドラマ「カルテット」まとめ

ドラマ「カルテット」のネタバレあらすじと、作中の気になる3曲の解説、曲にまつわる謎考察を紹介しました。

観たことがあるひとは演奏されていた曲を思い出し、もう一度「カルテット」の世界観を味わいたくなっているのではないでしょうか。

これから観るひとは、音楽が繋ぐ「夢破れた」奏者たちのあたたかい結びつきと、笑える会話の数々、意外な展開にハマること間違いなし、ぜひドラマ「カルテット」をご覧ください。